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学科 メディア学科
年度 2019
ゼミ名 佐伯 順子
タイトル 日韓リメイク映画における比較:『SUNNY』を題材として
内容  2011年5月4日に公開された韓国の映画である『サニー 永遠の仲間たち』と、この作品をリメイクした2018年8月31日に公開された日本映画である『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の2つの映画を比較し、その背景にある両国独自の国民性や社会性、文化などを、映像分析を通して考察をする。
 作品を比較していく中で一貫して差異が表れて、明らかになった部分は、韓国の儒教の文化の浸透の強さである。日本と韓国は、同じ儒教文化圏内にある国であるが、韓国については儒教の浸透の広がりにおいて他の社会を圧倒的に凌駕しているということが複数の論文からも明らかになっている。そしてそのような背景が、実際の作品の中でも多くのシーンで見受けられた。「映画は社会を映す鏡」この言葉の通り、映画を見ることで、その時代の社会背景、国民性などの特徴まで読み取ることが出来る。今回に至っては、映画を通して日本と韓国の社会背景を読み取ることが出来た。
講評 メディア学科佐伯ゼミでは、映像分析、新聞、雑誌記事の研究に加えて、最新のメディア状況をふまえての卒論が増加しており、今年度は全21本のうち、SNSをテーマにした論文が7割近くに増加した。ただし、佐伯ゼミの主題は「文化とコミュニケーション」分野であるため、新聞、雑誌記事の調査、映像表象分析とSNS上の情報の調査を組み合わせた卒論、アイドル文化やスポーツ文化との関係からSNSを研究する卒論が特徴である。ジェンダーとメディアがゼミの主要テーマのひとつでもあるので、ファッション、ボディ・イメージ、食文化、タカラジェンヌ、LGBTに関するテレビドラマ、フェミニズム映画と、女性に関心が高いテーマが多いのも特徴であるが、ジェンダー以外にも、「バスる」という現象、You Tuberのアイドル化、5Gの可能性、eスポーツ、「族」から「系」への変化など、最新の社会現象をとらえた論文も一定の成果をあげている。若い学生の関心の中心がSNSに移るなかで、新聞、特に地方新聞についての卒論が出たのは、同志社新聞学の歴史を継承する上でも、新聞メディアの将来を考える上でも貴重であった。
キーワード1 リメイク映画
キーワード2 日韓関係
キーワード3 儒教
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