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学科 社会学科
年度 2009
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 陸上競技はどうすれば強くなるのか?――地域スポーツクラブの構想――
内容  日本のスポーツは、学校と企業という2つの軸でスポーツを発展させてきた。しかし、スポーツ界・陸上競技界では今、様々な問題が起きている。この大不況で企業側がスポーツから離れ、選手が競技の存続不可能になったという問題。また、政府の事業仕分けでスポーツに対する資金が削減される問題もある。そして、部活動におけるバーンアウト。指導者不足の問題。競技力の低下など数多い。そんな中、広まっている総合型地域スポーツクラブは、現在で一番よいシステムであるといえるが、財源や施設の確保や指導者の確保などで頭をかかえている状態である。こんな今だから、この日本の特殊なスポーツ形態を変えるべきではないか、と思うのである。ドイツやイギリスでは、国がスポーツクラブや学校をバックアップして、競技力向上やスポーツの浸透に努めている。また、スポーツクラブと学校の連携も親密に行われている。そして、国民自身のスポーツに対する意識が高いことがうかがえた。日本のスポーツに足りない部分はまさにこれらであるといえよう。大学をベースとした地域スポーツを目指すことにより、少しでも改善され、日本のスポーツ力が向上されれば良いと思う。
講評  著者は、棒高跳びという陸上競技で日本のトップに立つ人である。そうなれたのは著者の才能と努力の賜物だが、同時によき指導者にめぐり会い、日本における学校スポーツの限界を克服できたことも大きい。この論文を読んで、そのことがよく理解できた。では、その延長線上に世界の頂点も見えてくるだろうか。著者が構想する地域スポーツクラブが日本にも実現したら、第2、第3の「著者」は増えるかも知れないが、それが世界の頂点につながるかどうかは別問題だろう。高い山の裾野は広いが、その逆は必ずしも真ではない。その点の考察も深めてほしい。
キーワード1 スポーツ
キーワード2 陸上競技
キーワード3 学校
キーワード4 企業
キーワード5 地域スポーツ
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