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学科 | メディア学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | メディアは高校野球をどう変えたか |
内容 | 本論文は、「高校野球」というものが今や日本の夏の風物詩ともいわれる人気コンテンツと なった背景にあるメディアの役割や影響を考察することを通して、スポーツ報道における メディアの在り方を再検討する事を目的とする。 初めの一章では、高校野球の歴史と、これまでの主要メディアとの関係について説明し、 つづく二章では、「新聞」、「テレビ」、「インターネット」の 3 つのメディアにターゲットを 絞り、各メディアの特徴や、時代背景など複数の視点から、メディアが「高校野球」に及 ぼしてきた、具体的な影響について考察する。三章では、メディアが「高校野球」を取り 上げることによって生まれる否定的な側面や、その他のスポーツの発展においてメディア が挙げた成果を例に、メディアとスポーツが相互的に影響し合う存在であることに注目し、 最終的に、今後のスポーツ報道に求められるメディアの在るべき姿についての意見をまと め、本論文を終える。 |
講評 | 2019年度の竹内長武ゼミの卒論は、バラエティに富んでいた。ポプラーカルチャーを中心として、さまざまなテーマで取り組んだ。マンガの分野では、「キングダム」に表現された組織のあり方、韓国のウェブトゥーンの表現、「名探偵コナン」のメディア戦略などがテーマとしてあった。テレビや映画については、ギャング映画の変遷、声優のメディア進出、ゾンビ映画の歴史、「聖地巡礼」のブーム、「容疑者Xの献身」の海外との比較、高校野球のメディア戦略、ジャニーズとファンとの関わり、新撰組のメディア普及など。ネットやSNS関係では、教育との関わり、VRメディアの生活環境への影響、日本のYouTube の現状と問題点、SNS時代におけるファッションなど、実に多様なテーマに取り組んでいる。それぞれ問題意識が高く、研究の方法も、実態調査にもとづくもの、文献を中心とするもの、作品分析など、テーマに応じたものが採られていた。文章表現は論理的なスタイルが要求されるが、かなり高度な文章力をもつ学生もいて、感心させられることが多かった。全員、自分の関心のある分野やテーマに取り組んできたので、完成したときの喜びは大きかったと思う。 |
キーワード1 | 高校野球 |
キーワード2 | 企業としての新聞社 |
キーワード3 | フィルターとしてのテレビ報道 |
キーワード4 | インターネットの多様性 |
キーワード5 | スポーツとメディアの相互性 |
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