詳細 | |
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学科 | メディア学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | 韓国のウェブトゥーンに見られる未来の漫画の形 |
内容 | インターネット時代となった現在、様々な紙媒体はデジタル媒体へと変遷した。漫画の場合、韓国のようにデジタルコミックが出版漫画の代用となったケースがあるに対して、日本のように出版漫画の販売部数は減少しているが、デジタルコミックの利用者とほぼ均等に読まれている。このようにデジタルコミックが発展したことには、スマホ等の携帯機器の普及とその携帯機器のインターネット環境に最適したデジタルコミックの特徴によるものである。デジタルコミックはインターネットならでの表現技法を使用する新しい漫画演出法を創造した。特に韓国発祥のウェブトゥーンの以前の漫画の横ページ読みとは違う縦スクロール読みと、コメント機能を利用し、作家と読者間のダイレクト相互コミュニケーションの可能は次世代の漫画の可能性をみせた。未来にはデジタルが持つ多様なコンテンツと技術を融合することで以前までとは違う新しい漫画が生まれることが予想することができる。 |
講評 | 2019年度の竹内長武ゼミの卒論は、バラエティに富んでいた。ポプラーカルチャーを中心として、さまざまなテーマで取り組んだ。マンガの分野では、「キングダム」に表現された組織のあり方、韓国のウェブトゥーンの表現、「名探偵コナン」のメディア戦略などがテーマとしてあった。テレビや映画については、ギャング映画の変遷、声優のメディア進出、ゾンビ映画の歴史、「聖地巡礼」のブーム、「容疑者Xの献身」の海外との比較、高校野球のメディア戦略、ジャニーズとファンとの関わり、新撰組のメディア普及など。ネットやSNS関係では、教育との関わり、VRメディアの生活環境への影響、日本のYouTube の現状と問題点、SNS時代におけるファッションなど、実に多様なテーマに取り組んでいる。それぞれ問題意識が高く、研究の方法も、実態調査にもとづくもの、文献を中心とするもの、作品分析など、テーマに応じたものが採られていた。文章表現は論理的なスタイルが要求されるが、かなり高度な文章力をもつ学生もいて、感心させられることが多かった。全員、自分の関心のある分野やテーマに取り組んできたので、完成したときの喜びは大きかったと思う。 |
キーワード1 | 漫画 |
キーワード2 | デジタル化 |
キーワード3 | 出版漫画 |
キーワード4 | デジタルコミック |
キーワード5 | ウェブトゥーン |
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