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学科 メディア学科
年度 2019
ゼミ名 竹内 幸絵
タイトル 何故、日清カップヌードルCM『HUNGRY DAYS アオハルかよ。』は若者に刺さったのか。?2019年を生きる私たちが"広告に求めるもの"とは?
内容 2017年から放映が開始された日清カップヌードルCM『HUNGRY DAYS アオハルかよ。』は、動画再生回数1800万回以上を記録し、カップヌードルセールス過去最高益記録に大きく貢献した。本論文では、現状のCM分析等から『アオハルかよ。』の特異性を導き出し、そこにある「二次創作」的側面を仮説として検証した上で、既存のマーシャル・マクルーハンのメディア論やアルフォンス・ミュシャの芸術作品と関連づけながら現代社会と広告の関係を再考していく。人々の嗜好や消費活動は日々変化している。それに伴い、広告の姿も時代と共に変化し続けている。私たちは今、広告という形も正解もない存在とどのようにして向き合い、消費しているのか。テレビ離れが叫ばれる中、大きな広告効果を発揮したテレビCMを先駆けに研究を進めることで、2019年現在を生きる私たちが"広告に求めるもの"を紐解いていく。
講評 広告の力を信じる執筆者は2019年に大きな話題となり実際に広告効果を発揮した日清のTVCM「あおはるかよ。」を研究対象に選んだ。映画と比しても見劣りしない音声画像のクオリティの高さは、このシリーズのみならず2019年に話題となったCMに共通する。当該シリーズは「視聴覚性」と執筆者が名付けたこの特徴を強く持つとともに、著名アニメ作品の二次創作(原作を援用し新たな意味を付加する創作)という特異性をも持つ。筆者はこうした確実な分析をより深い考察へと繋げ、メディアはメッセージである(マクルーハン)、とされてきた言説は、メディアの垣根が薄れる今日にはもはや成り立たないと結論付ける。広告かそうでないかということの境界の溶解、そこで「(広告という言葉はなくなり)世の中にまじり遊ぶ」(本文インタビューより)のだ。指導者は筆者のこの結論を、広告誕生の時代(両者の境界のない状況)への回帰にも感じた。
キーワード1 コンテンツ
キーワード2 メディア
キーワード3 二次創作
キーワード4 テレビCM
キーワード5 広告
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