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学科 社会学科
年度 2009
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 大切な「友だち」――各世代における友人関係――
内容  社会で生きていく上で、誰かとの係わり合いは必要不可欠であり、皆それぞれ何らかのつながりで「友人」を持っている。そこで、これから先自分が歩む可能性のある未来、また各世代(各時期)において「友人」とはどのような存在であるのかを研究した。近年が、D・リースマンのいう、同調性が外部の他者たちの期待と好みに敏感である傾向により保証される他人指向型の人間関係が築かれているとすると、「友人」は大切な存在ではある反面、気を遣い合い時には疲れる存在になっていると思われる。それは現在学生期にあたる人々の間にもみられ、彼らはいま非常に慎重に人間関係を営んでいる。学生期以降においても、付き合い方や付き合う友人に変化はあるもののそれぞれ重要な存在であることには変わりがないが、他人志向型のこの社会で、かつてよりも息苦しい友人関係を築いているのではないだろうか。しかし、生きていく上で、やはり「友人」は欠くことのできない大切な存在である。
講評  KY(空気が読めない)という流行語は、この学年の人たちが女子高生だった時にこの人たちから流行りだしたそうだ。つまり「空気が読めあえる」のが「友だち」だということになる。これは、読んでいる空気は多少違っても、友だちは友だちだと信じることができた評者(50代男性)の体験と大きく異なっている。ここまで友だちを大切だと感じる半面、親やきょうだいとの関係、職場の上司や同僚との関係、家庭内でのパートナーとの関係などは、どうなっているのか、友だち以外の関係と比較しながら考察を深めたら、さらに良い論文になったのではないかと思う。
キーワード1 他人指向型
キーワード2 友人関係
キーワード3 傷つきたくない
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