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学科 | メディア学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | なぜポートランドは魅力的な都市なのか |
内容 | アメリカオレゴン州ポートランド―2010年代ごろから、環境都市やクリエイティブ都市として注目されている都市である。リベラルで、変わっていること、小さくあることを望むポートランドの住人や、ポートランドに惹かれる人々が、根源的にポートランドのどこに魅力を感じているのかについて2つの視点から調査した。ひとつ目は、カウンターカルチャーの視点、もうひとつは、クリエイティブ都市の視点からである。本論文では、1960年代後半に起こったカウンターカルチャーの思想や、その思想に基づいた活動家による政治、ポートランドの住人が草の根的に、自分たちの街を自分たちでつくってきた歴史があったこと、さらに、ポートランドの開放性や、個人によるクリエイティブな活動、多様なストリートカルチャーが、ポートランドがクリエイティブ都市と呼ばれる所以となっていたこと、について紐解いている。 |
講評 | 執筆者らが入学してからのこの数年で、SDGs=持続可能な経済成長といった言葉が身近に聞かれるようになった。執筆者が魅せられた米国の都市ポートランドは、ヒッピー文化が今も残り、1970年来持続可能な社会が継続して目指されてきた都市である。この市がどのような成り立ちを持っているのか、なぜ近年注目されるのか。これが論文のテーマとなった。同市に留学した際に自身でイベントや会合に参加した経験をも生かしながら同市の特徴を、名著『対抗文化の思想』(ローザック)を参照しながら特に対抗文化の影響を中心に検出して行った。権力に対抗し個人を追究する、生活共同体を作る、環境都市、DIY精神、市民の政治参加が可能な街、といった多くのキーワードを選び出しながら、2014年にリーマンショック以降改めて注目されているこの街の意味を問い直す。大学で多彩な活躍を見せてくれた筆者らしい社会派論文となった。 |
キーワード1 | ポートランド |
キーワード2 | カウンターカルチャー |
キーワード3 | 個人 |
キーワード4 | 共創するコミュニティ |
キーワード5 | |
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