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学科 産業関係学科
年度 2019
ゼミ名 岩月 真也
タイトル 働き方の変化は少子化対策につながるか
内容 本論文では働き方の変化が少子化対策になるのかについて論じる。まず初めに、少子化と高齢化についてそれぞれが持つ問題点を整理し、少子高齢化という現状がどれほど深刻なものかを提示した。どちらの問題点についても少子化に結びつくことから少子化の主な原因を探った。その結果、結婚した夫婦間の子ども数が下がっていることよりも、未婚化と晩婚化といった結婚に至るまでに問題があることが明らかとなった。少子化の進行と同様、未婚率についても急激に進行しており、どういった社会変化が未婚率につながるのかを探ったところ、女性の社会進出や非正規雇用者の増加が浮き彫りとなった。これらと少子化の関係を整理し、理論上は働き方の変化は少子化対策につながるという結論に至った。少子化対策としての解決策として、①非正規雇用者と正規雇用者の格差是正について、②外部労働市場への移行について、③高齢者の労働参加についての3つを挙げたが、生産年齢人口の減少を補える高齢者の労働参加が最も現実的で、推進すべきだと考えられる。
講評 本論文は少子化および雇用環境に関する多様な統計データを使用し、雇用と少子化の関連を探った作品である。現在、「働き方改革」が推進されているが、今後、働き方の変化が少子化につながるのか否かについて、引き続き注目してもらいたい。加えて、実現可能性を考慮しない諸提案がではなく、高齢者の労働参加という実現可能性を考慮した提案には好感がもてる。今後はこのテーマに関して、実際に働く当事者としての視点から検討してもらいたい。
キーワード1 人口減少
キーワード2 少子高齢化
キーワード3 未婚化
キーワード4 非正規雇用者
キーワード5  
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