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学科 社会学科
年度 2009
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 化粧から見る現代と女性――なぜそこまで美しさを追い求めるのか――
内容  今という時代と、そこに生きる日本女性の特色を「化粧」という切り口から考察する。なぜなら色々ある事象の中でも、現代に生きる女性のほとんどが「美しくなること」に興味を持ち、美の追求にいそしんでいる風潮が強いので、その側面を顕著に表しているのではないかと思ったからだ。不景気に陥ったのにもかかわらず、確実に美容というものは進化しつづけ、例え食をけずっても美容に投資する女性達は私の周りにも多く見受けられる。私たちは一体化粧に何を期待しているのか。ただモテたいだけなのであろうか。そしてそれは今後どう展開していくのだろうか。様々な疑問が頭をよぎる中、私も現代を生きる女性の一人として、「化粧」と「時代」と「女性」がどのようにリンクしているのかを調べた。またこの題材に焦点をあてるきっかけになった一つに、女性誌や周りの同年代の会話の中で「モテ社会」や「美しさを重視する見た目社会」という言葉が以前より取り上げられている事実がある。よって論文の進め方としては、美しさの正体にせまり、化粧の意味を考え、化粧が生まれた歴史と各国の化粧の発達事情を考察した上で、日本における化粧の意味や移り変わりと比較し、現代日本の女性が美しくなることで何を求めているかを探る。
講評  評者(50代男性)は、大学4年生の時、同級生の女性向けに化粧品メーカーによるメイクの講習会が開かれたことを憶えている。一般にも、普段はお化粧しない女子学生の方が多かったように思う。いまのゼミ生に聞けば、中高生時代からメークをしていたという人が多い。「美しさ」への意識は大きく変わった。著者は、美しさは性的魅力であり、高い生殖力を意味する、化粧するのもその域に近づくためだという。男に媚びないというよりは、たくましく自分をアピールするための化粧という主張には整理が必要だが、いまの女性がおかれた切実な社会背景を感じた。
キーワード1 化粧
キーワード2 美しさ
キーワード3 現代の日本女性
キーワード4 モテ・見た目重視社会
キーワード5 自己表現
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