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学科 産業関係学科
年度 2019
ゼミ名 岩月 真也
タイトル 男性の育児休暇―現在の日本における立ち位置―
内容 本論文は、育児休暇について整理した上で、多くの女性が育児休暇を取得している中、なぜ男性は育児休暇を取得しないのかを、個人や企業、日本社会の観点から、評価するためのものである。男女における賃金格差や性別分業意識は、男性の育児休暇取得率の低さに大きな影響を与えている。育児休暇の現状を調べた上で、企業・個人の育児に対する考えを調べたのだが、男女によって育児に対する考えには差があることがわかった。その根源として、「男は仕事、女は家庭」という、昔から日本人に根付いてしまっている意識が、未だに育児休暇に影響を与えていると考えた。男性の育児休暇を義務化しようとする動きがあるが、男女における社会の格差を残したまま、義務化を進めてしまうのはおかしいのではないか。私は育児をしたことがないため、実際に育児をしている人への聞き込み調査を行い、生の声を聞いたことで、想像以上の育児の大変さを実感した。夫婦間において1番に大切なものは子どもである。そのことを踏まえると、育児休暇を義務化するかしないかの以前に、男性は母親のサポートをしなくてはならないと感じた。
講評 本論文の出発点は、男性の育児休暇の義務化の動きにあった。当初はその義務化の是非に焦点があてられていたけれど、主要な文献や資料を基に育児休暇の議論を整理した上で、育児の実態に焦点があてられた。数名の当事者にインタビュー調査を実施し、育児をめぐる事柄について何が生じているのかを探っている。一次データを活用した点は評価されてよい。著者の今後の育児参加について、数年後に尋ねてみたい。
キーワード1 育児休暇
キーワード2 義務化
キーワード3 育児休業給付金
キーワード4 パタニティ・ハラスメント
キーワード5  
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