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学科 産業関係学科
年度 2019
ゼミ名 岩月 真也
タイトル 教育現場における労働体系
内容 本論文では教育現場の労働の現状を把握し、文部科学省が平成29年12月に発表した「教育現場における働き方改革」を参照しながら評価する。その上で、自身の考えを提案としてまとめた。評価する際には実際に公立小学校で働いている先生にお話を伺うヒアリングを2019年11月に行った。 ヒアリングの結果、予想を上回る教育現場の厳しい労働環境が浮き彫りとなった。文部科学省の提案が教育現場にとってプラスになるものもあれば、机上の空論となっている案も何点か見受けられた。また、文部科学省は長時間労働を是正することを最優先として進める方向性にあるが、根本的に解決するためには少子高齢社会という現状を見直し高齢者を労働力として確保する必要性がある。 「教育」は全てではないが現代日本で起こっている社会問題の解決の糸口になるであろうことは紛れもない事実であり、そのためには教育現場から変えていく必要がある。もう一度日本型教育の中で、教師が担うべき業務について考え直す必要があるのではないだろうか。少子高齢化に伴って労働力人口が減少する中で「新」日本型教育に向けて労働現場を見つめ直すべきであるのだ。
講評 本論文は、文科省の「教育現場における働き方改革」を検討するだけではなく、その改革案と教育現場の実情とを比較しながら、教育現場のあり方を議論している。ややもすれば、理想的な改革案を語ることに終始してしまいそうになるけれど、そうではなく、教育現場で働く教師へのインタビュー調査を通して、その現場の厳しさを踏まえた上で改革案を語っている点は評価できる。今後も現場の実情を認識しようとする心をもって実践してもらいたい。
キーワード1 長時間労働
キーワード2 少子高齢社会
キーワード3 教育
キーワード4 労働力人口
キーワード5  
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