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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 岩月 真也 |
タイトル | メディア業界における長時間労働と労働組合の動き |
内容 | 本論文では、長時間労働のメカニズム、是正の動きを整理した上で、某テレビ局の労働組合の活動を事例研究として取り上げる。事例研究では、労働組合の方針、要求、交渉の様子を観察する。そして、労働組合の現状からメディア業界における長時間労働問題への取り組み方について明らかにしていく。事例研究の結果、長時間労働に対して労働組合はインターバル制度の導入・拡大や裁量労働制・フレックス制の導入拒否、査定をしないなどの要求をし、実現する様子が観察でき、制度面からの交渉で対策をしている動きが見られた。また、労働組合は長時間労働問題に対して強い関心を持ち、過労死を出さないために日々尽力している様子も観察できた。そして、今回の事例研究では組合員を守るという理念の下、賃金面に関する交渉も見られた。現状では事例研究が少なく、今後はより一層事例研究を通した実態把握が求められるが、今回の事例では、長時間労働に対して労働組合は強い関心を持ち、活動している現状がうかがえる。 |
講評 | 本論文は昨今特に取り上げられるようになった長時間労働の問題に対して、とりわけ長時間労働が蔓延しているとされるメディア業界の労働組合規制に着目している。研究方法として、あるメディア業界の労働組合から団体交渉に関する資料を入手し、長時間労働に関わる交渉を吟味している。一次データを使用した点は高く評価したい。長時間労働をめぐる団体交渉での妥結と実際の働き方との比較を通じた考察は、就職後の研究課題として残されている。 |
キーワード1 | 長時間労働 |
キーワード2 | メディア業界 |
キーワード3 | 労働組合 |
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