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学科 | 社会学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 自由時間とゆたかさの関係――労働中心から自由時間中心の生活へ―― |
内容 | 本稿は、時間の使い方が私たちの生活にどのような影響をあたえているかということに注目している。労働の時間や、各自が自由に使える時間の量が私たちの生活に一体どのような影響を与えるのか。それをどのように使っていくことが私たちの幸せにつながるのかということについて考えていく。現在の日本をとりまく様々な環境からそれらの答えを探していく。例えば、日本人の労働時間が諸外国に比べても長いことは、これまで色々なところで問題視されてきた。そして、西洋のバカンスやレジャー中心の生活意識に対し、長時間労働に代表される日本人の使い方は、私たちに労働中心の生活意識をもたらした。しかし、幸福のパラドックスという現象や自由時間の意義についての考察から、私たちが幸せに暮らすためには自由時間こそが重要であるということが明らかになった。また、そのために労働中心から自由時間中心の生活にするには労働環境の改善などの様々な政策とともに教育が重要であることもわかった。 |
講評 | 日本人は、子どもの時から塾通いで忙しく、大学の授業もやたらと授業コマ数が多く、社会人になっても労働時間がとても長く、自由時間が少ない。だから経済大国といわれる割に幸福感に乏しいのではないかと本論文は主張する。しかし、自由時間を増やして「ゆとり教育」に走った結果が今の学生諸君なのである。「自由時間」とは、自分が自由だと感じる時間であって、勉学の時間であれ仕事の時間であれ、義務感ではなく楽しくやっている時間こそ自由な時間なのである。しかし、自由に時間が使えるようになるためには、かなりの修練を積まねばならないのだ。 |
キーワード1 | 自由時間 |
キーワード2 | 労働時間 |
キーワード3 | 幸福のパラドックス |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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