詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 運送業界の働き方改革および労働実態 |
内容 | ? 本論文では、運送業界における働き方改革施行に向けた具体的な取り組みについて、大手運送業者A社の働き方改革やA社正社員への聞き取り調査を踏まえ、その実態を明らかにすることを目的としている。 調査の結果、働き方改革関連法では運送業の施行時期が2024年と先延ばしにされ、時間外労働の上限の項目等において対象外や例外として長く設定されており、効果的であるようには見えなかった。A社では時間外労働を減らすための改革を行い、一部成功している例もある。だが従業員にとっては、ただ時間外労働を減らすだけが働き方改革ではない。効率的に以前と同じ仕事をこなし、労働時間が減るとともに賃金も減ることは、従業員には納得できないだろう。労働時間削減と共に賃金体系の変革も必要である。 国の働き方改革関連法や会社の働き方改革によって、従業員の健康を守ることや時間外労働を減らすことは非常に大切なことである。この変化によって「働かせ改革」にならないよう、賃金体系の変革など様々な点で柔軟に対応していく必要があると考えられる。 |
講評 | 運送業界は、近年の宅配の増加と人手不足の波を受けてブラックな印象が強いだけに、働き方改革の適用は喫緊の課題である。とはいえ、基本給を低くおさえたまま、業務量を変えずに労働時間だけ短縮することのしわ寄せが労働者に来ている実態が、聞きとり調査の生の声から伺える。「生活残業」の問題は、運送業界に限ったことではないだろう。 |
キーワード1 | 働き方改革 |
キーワード2 | 働き方改革関連法 |
キーワード3 | 時間外労働 |
キーワード4 | 運送業 |
キーワード5 | 長時間労働 |
戻 る |