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学科 | 社会学科 |
年度 | 2009 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 日本の未婚化の現状と、これからについて――婚活は有効な手段といえるのか―― |
内容 | 1980年代後半から表れ始めた日本の未婚化は、今後も着実に進行していくと考えられる。2000年の国勢調査の結果によると、20~34歳の未婚率は男性で68.2%、女性で55.5%にのぼる。2005年の調査では、生涯未婚率は男性で15.4%、女性で6.8%である。未婚化が引き起こす問題としては、婚外子の出生率が低い日本では少子化が進行することや、単身世帯はリスクに脆弱となるので経済格差が拡大することなどが考えられる。未婚率は高いのだが、結婚願望も依然として高い傾向にある。しかしながら未婚化が進行していくという、その要因には男女間におけるミスマッチ、経済格差や学歴格差、男女共に根強く残る専業主婦志向が関係しているだろう。そのような中で、山田昌弘によって提唱され、マスメディア等でも取り上げられる機会の多くなった「婚活」とは、どのようなものか、「婚活」を行うことで未婚化が解消されるのか、婚活の1つであるカップリングパーティーの事例に触れながら述べる。 |
講評 | 評者(50代男性)は、20数年前にパートナーと同棲生活を始めた。二人とも30代くらいまでは仕事が忙しく、半分は単身赴任状態だったが、遠くを互いに往き来することは大変でも、充実した年月だった。社会的には理解されないライフスタイルだが、私たちは家事を互いに分担し、互いの親をサポートし、互いのキャリアを妨げず、高め合う生活を貫いてきた。本論文でも指摘されているように、男女ともに根強い専業主婦志向がなくならない限り「未婚化」はとまらない。しかし、この家族制度を打破する勇気と創造性を、今の日本の若者たちに私は期待できない。 |
キーワード1 | 結婚 |
キーワード2 | 未婚化 |
キーワード3 | 専業主婦志向 |
キーワード4 | 格差 |
キーワード5 | 婚活 |
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