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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 越水 雄二 |
タイトル | 武道教育の存在意義と教育的価値 |
内容 | この論文では、日本の伝統である「武道」を教育という側面からその存在意義と教育的価値を考察していく。 第1章では、日本の柔道と世界のJUDOの比較を主に述べていく。現在の柔道は、日本だけでなく世界中に普及し、国際柔道連盟の加盟国・地域は、200か国を超えている。そんな現代柔道で「柔道vsJUDO」という表現に違和感を覚え、このような区別の仕方は、柔道創設者の嘉納治五郎はどう考えるか疑問に感じた。そして、この章でもう1つ取り上げたのが日本における柔道人口の減少である。全日本柔道連盟の登録人数は、2003年~2016年の間で男女合計45202人も減少していた。少子高齢化が問題になっている昨今であるが、この減少幅は、決して少子高齢化だけの問題ではないと感じ、「柔道大国」フランスと比較していく。 第2章では、武道必修化について主に述べていく。中学生に武道教育は、本当に必要なのか。現状の武道教育は、様々な問題がある中でどのようにこの問題を解決していくかの具体的な改善策を明かしていき、柔道経験者である私の選手目線からも意見を述べていく。 |
講評 | 「西洋教育文化ゼミ」では2019年度に14名が卒業論文を提出しました。テーマの設定は全く自由ですが、次に列挙する六つの傾向が認められる結果になりました。 第一に、イギリスの紅茶文化やコーヒーハウス、フランスのカフェといった、飲物を介した人びとのつながりの在り方から現代人の生活に必要なものを考えるテーマ。第二に、グリークラブと音楽史、柔道部と武道教育のように、大学で熱心に取り組んだ芸術やスポーツに関するテーマ。第三に、個人の教育思想と実践としてルドルフ・シュタイナーを2名がテーマにし、第四に、地域の教育文化として北欧の神話や学校教育制度と、北欧諸国と並んで子どもの幸福度が高いと言われるオランダが取り上げられました。第五に、フランスの映画や文学に関するテーマは、映画や舞台芸術への関心から選ばれたものです。そして、中世の女性観と女子教育や現代女性の生き方がテーマにされた背景には、ジェンダーをめぐる問題への関心があります。 以上の六つの柱からなる14の卒業論文には、調査と考察の視野の広さと深まりの点で差が見られるのは残念ですが、ゼミ生が自分の興味関心から執筆を進め、それぞれに可能な範囲で色々な工夫や努力をした跡が認められる点は良かったと私は思います。研究テーマについて各自が調べて考えた内容と、ゼミで中間報告と検討の議論を重ね、提出前には原稿を読み合い確認した経験などが、皆さんの財産になることを祈ります。 |
キーワード1 | 武道教育 |
キーワード2 | 「柔道vsJUDO」 |
キーワード3 | 武道必修化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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