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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 越水 雄二 |
タイトル | 嘉納治五郎の生涯と不屈の精神 |
内容 | この卒業研究では嘉納治五郎(1860~1938)のことを取り上げていく。嘉納治五郎は「柔道の父」や「体育の父」と言われ、今では日本の代表的なスポーツである柔道をつくった偉大な人物である。第1章で嘉納の生涯と業績について5節に分けて紹介していく。第2章では嘉納の不屈の精神を詳しく調べていくために、1節でそれに影響を与えたと思われる母からの家庭教育に注目して確認したうえで、2節で精力善用と自他共栄について紹介していきたい。そして最終的に、嘉納への理解と私自身の水泳というスポーツの経験を振り返りながら考察をまとめたい。 本文では嘉納自身の著作である『私の生涯と柔道』を特に彼の生涯をたどる際の基本の資料として、さらに『気概と行動の教育者 嘉納治五郎』、『嘉納治五郎の教育と思想』といった文献を参照する。 |
講評 | 「西洋教育文化ゼミ」では2019年度に14名が卒業論文を提出しました。テーマの設定は全く自由ですが、次に列挙する六つの傾向が認められる結果になりました。 第一に、イギリスの紅茶文化やコーヒーハウス、フランスのカフェといった、飲物を介した人びとのつながりの在り方から現代人の生活に必要なものを考えるテーマ。第二に、グリークラブと音楽史、柔道部と武道教育のように、大学で熱心に取り組んだ芸術やスポーツに関するテーマ。第三に、個人の教育思想と実践としてルドルフ・シュタイナーを2名がテーマにし、第四に、地域の教育文化として北欧の神話や学校教育制度と、北欧諸国と並んで子どもの幸福度が高いと言われるオランダが取り上げられました。第五に、フランスの映画や文学に関するテーマは、映画や舞台芸術への関心から選ばれたものです。そして、中世の女性観と女子教育や現代女性の生き方がテーマにされた背景には、ジェンダーをめぐる問題への関心があります。 以上の六つの柱からなる14の卒業論文には、調査と考察の視野の広さと深まりの点で差が見られるのは残念ですが、ゼミ生が自分の興味関心から執筆を進め、それぞれに可能な範囲で色々な工夫や努力をした跡が認められる点は良かったと私は思います。研究テーマについて各自が調べて考えた内容と、ゼミで中間報告と検討の議論を重ね、提出前には原稿を読み合い確認した経験などが、皆さんの財産になることを祈ります。 |
キーワード1 | 嘉納治五郎 |
キーワード2 | 生涯 |
キーワード3 | 業績 |
キーワード4 | 柔道 |
キーワード5 | |
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