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学科 教育文化学科
年度 2019
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル 現代のリーダーシップ論の再検 ―マキャアヴェッリの『君主論』を手がかりに―
内容 本論文では、現代日本のリーダーシップ論として「リーダーシップ最小3要素」をとりあげ、またその比較対象として『君主論』におけるリーダーシップをあげ、両者を比較、考察した。第1章では、権限がない人にもリーダーシップが必要だという現代のリーダーシップ論の動向を述べた。第2章では、マキャヴェッリの『君主論』をとりあげ、「リアリズム的思考」について実例を用いながら考察し、「権力」の特質を、権威、強制力、伝達力の三つに分けて述べた。第3章では、『君主論』と自然発生型リーダーシップとの比較によって、現代のリーダーシップの中では、権力の3つの特質のうち強制力は保持され、権威、伝達力が失われる可能性があるということを論じた。また、「リーダーシップ最小3要素」における同僚支援を筆頭に「1対n」にならないような権力を発生させない、あるいは、権限に依存しないような配慮がされていることも同時に明らかにした。
講評 本論文は、現代のリーダーシップ論を評価するうえで、マキャヴェッリの『君主論』におけるリーダーの権力論と対比させて、その特質を明らかにしようとしたものである。それをとおしてリーダーシップ論の変化がとらえられている。独自の着眼点をもってリーダーシップを研究した論文になっている。
キーワード1 リーダーシップ
キーワード2 大学教育
キーワード3 マキャヴェッリ
キーワード4 君主論
キーワード5 リーダーシップ最小3要素
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