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学科 教育文化学科
年度 2019
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル エリクソンのライフサイクル論から見る老年期とケアの課題
内容 本論文は、発達心理学者で精神分析家のエリク・エリクソンが提唱したライフサイクル論をとりあげ、とくに老年期について論じる。人の一生を年齢ごとに8つの発達段階に分けたエリクソンのライフサイクル論には、最後に老年期という段階がある。エリクソンは、人は年齢を重ねるごとに知恵や知識を獲得し、老年期において死に向かって自分を統合していくことによって発達するとしている。第1章では、エリクソンのライフサイクル論を紹介する。第2章では、エリクソンのいう老年期の発達を詳しくみていき、老年期の統合という課題を考察する。第3章では、第9段階の老年的超越をとりあげ、老年期におけるケアという観点からスピリチュアルケアの取り組みを考察する。老年期の発達は、高齢化が進行する今日の社会においてもっとも重要な課題のひとつであり、そのことをエリクソンの考えをとおして考えてみる。
講評 本論文は、エリクソンのライフサイクル論のなかで、とくに老年期に着目し、エリクソンが見いだした老齢期の特徴を明らかにし、さらに老齢期の課題を支援するものとしてスピリチュアルケアをとりあげている。スピリチュアルケアは終末期ケアに導入されているが、ここではそれを老齢期一般に拡大しているとらえていることが評価できる。
キーワード1 エリクソン
キーワード2 ライフサイクル論
キーワード3 老年期
キーワード4 スピリチュアケア
キーワード5  
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