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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 日本の児童虐待問題のこれから ―虐待する親に焦点を当てて考える― |
内容 | この論文では、児童虐待問題の中でも、虐待する親に焦点を当てて議論を進める。第1章では、日本における児童虐待の定義や現状を述べる。虐待する親ついて論じる上で虐待の世代間連鎖という現象が重要になっていることを踏まえ、虐待の世代間連鎖にいち早く注目し、そのメカニズムを明らかにした精神分析家、アリス・ミラーの考えを第2章で論じる。第3章では、アリス・ミラーの考えを日本の虐待問題に当てはめるため、彼女と考え方に共通点のある、森田ゆりの考えと彼女の考案したプログラム、そしてその有効性について述べる。最後に、現在日本で行われている他の取り組みについて述べ、それらのプログラムがそれを必要とする親たちに届けられるために、残された課題について論じ、児童虐待問題が進むべき道筋を明らかにする。 |
講評 | 本論文は、児童虐待をとりあげ、とくに世代間連鎖という論点をめぐって、アリス・ミラーのいう闇教育の思想を用いて詳しく検討している。さらに日本における取り組みとして、森田ゆりのプログラムをとりあげている。世代間連鎖という難しい問題に関して、深層心理の構造を分析をし、丁寧な議論をおこなっている点で評価できる。 |
キーワード1 | 児童虐待 |
キーワード2 | アリス・ミラー |
キーワード3 | 森田ゆり |
キーワード4 | 虐待の世代間連鎖 |
キーワード5 | |
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