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学科 教育文化学科
年度 2019
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル 〈円錐世界〉における不安と支え ―井筒俊彦の階層論を中心に―
内容 本稿では、「私たちは世界に生きる」をテーマとして、世界における不安の問題を扱う。まず、世界の全体構造を〈円錐世界〉としてモデル化する。次に、〈円錐世界〉を導き出す過程を示す。最後に、不安の問題に対して、〈円錐世界〉からの支えに解決の道を見出す。第1章では、「私たちは世界に生きる」というテーマについて、それが内包する困難を示す。具体的には、自己喪失の不安と無保護の不安をその問題として提起する。そして、解決策として〈円錐世界〉というモデルを提示し、その概要を説明する。第2章から第3章にかけては、〈円錐世界〉を導き出すプロセスを順に見ていく。上田閑照の「二重世界」論を基礎として用いた後、井筒俊彦の「意識と存在の階層構造」論を用いて発展させる。第4章において、〈円錐世界〉からの支えと私たちの生き方について述べる。
講評 本論文は、上田閑照と井筒俊彦の理論を用いて、人が生きる世界の全体構造を探究した存在論的論考である。文献研究に加え、円錐世界という独自の理論モデルを提示し、精緻な議論を組み立てており、非常に完成度の高い論文である。
キーワード1 世界
キーワード2 不安
キーワード3 支え
キーワード4 井筒俊彦
キーワード5 階層論
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