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学科 教育文化学科
年度 2019
ゼミ名 山田 礼子
タイトル 文系学生の学業に対する意欲及び主体性における変化について
内容 「現在少子高齢化など予測困難な時代にある中で、変化に対応できる人材が求められている。そういった社会の動向を受け、高等教育界では、主体性を身につけた学生を育成するために、アクティブ・ラーニングの導入が進められている。先行研究の中でも実際に、ここ十年でそういった授業を経験した学生の割合は増加しているが、一方でアクティブ・ラーニングに対して苦手意識を示す学生の割合も増加しているということが分かった。本稿では、先行研究を踏まえて「大学での4年間において文系学部生の学業に対する意欲や主体性はどのように変化するのか」を研究の課題とした。それを明らかにするために、9名にインタビュー調査を行った。その結果、一部の学生はアクティブ・ラーニングを通じて直接的に主体性を身につけた一方で、多くの学生は意識の変化という点で影響を感じていることが分かった。また、学業以外への主体性との関連性も確認できた。」
講評 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が17名、10000字が5名の計22名であった。今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けることもできた。全体として、段階的に提出をしながら、完成に近づけてきたが、段階ごとに、教員からのコメントを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、20000字の卒業論文では、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。そうした調査のスケジュールとの兼ね合いという難しい点もあるが、進捗状況をゼミのクラスで発表するたびに、ゼミ生同志あるいは教員からのアドバイスを受けながら、どこまでをいつまでにしなければいけないかということを今年は比較的スムーズに積み重ねることができたように思う。また、10000字の卒業研究についても、データを収集しないで、課題を設定し、それを文献を主に参照しながら、分析するというプロセスであるが、かえって曖昧となりがちで難しいのであるが、今年の10000字を選択した学生たちは、比較的曖昧さがない、10000字内での課題設定と分析ができていたように思う。ぜひ、20000字選択と10000字選択において、来年度の4回生(わたくしが今年サバティカルであったことから、4回生はいない可能性があるが)に今年の経験を伝え、踏襲できるようなシステムを構築してほしい。
キーワード1 アクティブ・ラーニング
キーワード2 主体性
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