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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 山田 礼子 |
タイトル | 普通科高等学校における「職業観」「勤労観」の形成 |
内容 | 本論文は高等学校の普通科における「職業観」「勤労観」の形成について論ずる。まず日本の雇用システムが変化した原因となる産業構造の変化と経済のグローバル化を、戦後から現代に至るまでを5つに区分して考える。また多くの非正規労働者を生むこととなったその変化が学生に与えた影響を整理する。大学進学率も上昇し、大学のユニバーサル化が進む中で多様な働き方が認められている一方で、入社3年以内の離職率の高さやはフリーターやニートが社会問題として扱われている。本稿ではこれらが問題視される原因を推測するとともに、大学から社会への接続時に発生していることに着目し、この問題に対するキャリア教育の視点から考える。まずはキャリア教育の定義や実施状況といった現状を確認した上で、大学・高等学校の2領域で「職業観」「勤労観」の観点からこの問題に対する有効なアプローチを検討する。 |
講評 | 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が17名、10000字が5名の計22名であった。今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けることもできた。全体として、段階的に提出をしながら、完成に近づけてきたが、段階ごとに、教員からのコメントを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、20000字の卒業論文では、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。そうした調査のスケジュールとの兼ね合いという難しい点もあるが、進捗状況をゼミのクラスで発表するたびに、ゼミ生同志あるいは教員からのアドバイスを受けながら、どこまでをいつまでにしなければいけないかということを今年は比較的スムーズに積み重ねることができたように思う。また、10000字の卒業研究についても、データを収集しないで、課題を設定し、それを文献を主に参照しながら、分析するというプロセスであるが、かえって曖昧となりがちで難しいのであるが、今年の10000字を選択した学生たちは、比較的曖昧さがない、10000字内での課題設定と分析ができていたように思う。ぜひ、20000字選択と10000字選択において、来年度の4回生(わたくしが今年サバティカルであったことから、4回生はいない可能性があるが)に今年の経験を伝え、踏襲できるようなシステムを構築してほしい。 |
キーワード1 | キャリア教育 |
キーワード2 | 高等教育 |
キーワード3 | 職業観 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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