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学科 教育文化学科
年度 2019
ゼミ名 山田 礼子
タイトル 海外体験学習後の活動の意義
内容 近年、グローバル化が進む社会において、日本人がグローバル化に対応できる力を持つグローバル人材の育成が注目されている。その方策の1つとして、大学での海外体験学習が期待されている。そこで、大学での海外体験学習について調査しようと考えた。海外体験学習を海外体験学習前・中・後の活動の3つのパーツに分け、その中でも、先行研究ではあまり論じられていなかった海外体験学習後の活動に注目した。海外体験学習後の活動が学生に与える影響と、海外体験学習後の活動にグローバル人材の育成のきっかけになるようなものが存在しているのかを課題設定として、インタビュー調査を実施した。その結果、海外体験学習後の活動は、さらなる理解の深まりや視野の広がりなどの影響を学生に与えることがあるということが明らかになった。グローバル人材の育成のきっかけとしての役割が存在しているかどうかは明らかにならなかった。
講評 本年度の卒業論文を執筆した学生は20000字が17名、10000字が5名の計22名であった。今年の学生たちは、比較的早期から課題を設定して課題に取り組んだといえる。また、当該ゼミでは大学院生を交えてのゼミでのディスカッションも日常化していることもあり、大学院生からのアドバイスを受けることもできた。全体として、段階的に提出をしながら、完成に近づけてきたが、段階ごとに、教員からのコメントを受けて、修正した内容を教員に提出するというプロセスが機能したと評価できるだろう。ラーニング・コモンズを積極的に利用し、ラーニング・コモンズに常駐している教員からの学習指導を受けたことも、自立的に卒業論文に向き合えた要因となった。当該ゼミでは、20000字の卒業論文では、データを収集し、それを分析することが基本となっているため、早期からデータ収集に取り掛からなければ、分析と卒業論文執筆までこなすことはむずかしい。そうした調査のスケジュールとの兼ね合いという難しい点もあるが、進捗状況をゼミのクラスで発表するたびに、ゼミ生同志あるいは教員からのアドバイスを受けながら、どこまでをいつまでにしなければいけないかということを今年は比較的スムーズに積み重ねることができたように思う。また、10000字の卒業研究についても、データを収集しないで、課題を設定し、それを文献を主に参照しながら、分析するというプロセスであるが、かえって曖昧となりがちで難しいのであるが、今年の10000字を選択した学生たちは、比較的曖昧さがない、10000字内での課題設定と分析ができていたように思う。ぜひ、20000字選択と10000字選択において、来年度の4回生(わたくしが今年サバティカルであったことから、4回生はいない可能性があるが)に今年の経験を伝え、踏襲できるようなシステムを構築してほしい。
キーワード1 グローバル人材育成
キーワード2 海外体験学習
キーワード3 海外体験学習後の活動
キーワード4 異文化理解
キーワード5 視野の広がり
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