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学科 | メディア学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 勝野 宏史 |
タイトル | Mr.Childrenからみる現代社会とアイデンティティの関係性 |
内容 | 本研究では、時代の空気を色濃く反映する音楽とアイデンティティの関係性に注目し、バブル崩壊から現在まで一貫して自分らしさや個性を表象してきたMr.Childrenを分析することで、時代ごとのアイデンティティの形成過程や意識の変遷を明らかにした。研究において、彼らの楽曲の中におけるアイデンティティ表象の変遷について歌詞分析を、彼らのメッセージがいかに影響を与えているかをファンに対してインタビューを行うことで分析した。分析を通し、彼らの楽曲がもつ”自分なりに楽曲を解釈し、自己経験に結び付けることを可能にする歌詞解釈の流動性”が共感の本質であることを明らかにした。そして同時に、現代においては彼ら自身の手で自己の存在意義を見出し、消費社会からの脱却を図る姿勢は、不可視なコミュニケーションからの縛りから脱し、ミクロな実社会への再接合を測ろうと試みている人々にとっての希求の到達点となり、強い同調を得たと結論づけた。 |
講評 | 今年度は多様なテーマからなる22の卒業論文が提出され、大きくは以下のカテゴリーに分けることが出来た。1.社会・文化的価値観・アイデンティティ 2.メディア環境・リアリティ 3.表象(ジェンダー・他者・地域) 4.消費社会・資本主義・デザイン。本ゼミにおいて卒業論文執筆の際の目標として繰り返し強調してきたのは、トピック重視の狭い範囲で明快な議論を展開することではなく、具体的な現象とその解釈の往還の中で自分なりの問いを見出し、その問いを追求する中でさらなる大きな問いにたどり着くということであった。個々それぞれが別々のテーマに着目しながらも、最終の口頭試問において明らかとなったのは、すべての論文が何らかの形で「変容」「流動化」もしくは「存在の不安」という問題意識を有しているということであった。最後にゼミ全体としてその様な大きな問いを共有することができたのはゼミ参加メンバーが主体的な議論を重ねてきた結果であろう。 |
キーワード1 | 現代社会 |
キーワード2 | アイデンティティ |
キーワード3 | 音楽 |
キーワード4 | インタビュー |
キーワード5 | 歌詞分析 |
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