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学科 社会学科
年度 2020
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 楽園タイの光と闇 ゴーゴーバーの考察を通じて
内容 この論文では、タイの観光業の中における性産業について詳しく考察していく。その中でも私が行った経験のあるゴーゴーバーという売春の場所について深掘りして説明し、どの様な経営形態になっているのかを述べる。その次にタイの性産業はどのような歴史とともに発展してきたのかを、1絶対君主時代から第二次世界大戦まで。(王朝時代 50年代)2ベトナム戦争期とその後。(60 70年代)海外企業進出とタイへの観光客増加(70 80年代以降)の3つの時代区分に分けて詳しく説明する。また時代背景だけではなく、文化的・宗教的な側面からもなぜタイでは性産業が発展していたのかを述べる。
そして、タイ性産業の現状と問題点について述べ、その改善策を提示する。私が改善案の1つとして挙げたのは「タイの性産業の合法化」である。なぜなら女性たちは性産業という闇の深い業界で働いているため不当な扱いを受け、労働環境が他と比べ著しく悪く、改善の余地があると考えるからだ。性産業に従事している人々は一般の企業で働いている人々のように保証が受けられないし、むしろその歪んだシステムからセックスワーカーは搾取される側であり、不当に大きい利益が店側に取られていることもある。さらにその収益は反社会団体の資金源になる。それならむしろ性産業を国が合法化し、他の産業と同じように認めればそのような問題の改善策になるのではないだろうか。また、この論文では性産業やその従事者たちを善悪に二分し、批判するのではなく、性産業とは必ずしも悪ではなく個別の事例で判断すべきだと言うことを強調している。
講評 この論文の良い点は、性産業の社会問題を指摘するだけでなく、実際にそこで働く人たちの視点から、その生き残るための戦略までを描いている点である。しかし、著者が提案するように性産業を合法化するとどのような問題が生ずるのか、他国の事例とも比較しながら考察を深めるとなお良かったと思う。
キーワード1 タイ
キーワード2 性産業
キーワード3 セックスワーカー
キーワード4 セックスツーリズム
キーワード5 ゴーゴーバー
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