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学科 社会学科
年度 2020
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 「好き」が人をどう動かすか―ファンツーリズムの観点を含めて―
内容 本レポートでは、「好き」という感情が人をどう動かすかについて述べている。ファンは「好き」になればなるほど、「見る」「楽しみの共有」「購入する」「会う」「リトリート」の5つに分類されるファン行動をとるようになる。その中でも、「費用」「時間」「理解」の3要素をクリアすることで、「参戦者」と呼ばれるような日常生活圏外に出かける段階に発展していく。「参戦者」が出かけた先でとる観光行動を主に「ファンツーリズム」と呼び、これはファン行動と合わせて、「好き」という感情が人および社会に対して非常に大きな影響を与えるということがわかった。また、現在コロナの影響で、「会う」ためのイベントの代わりに動画配信などのサービスが展開されているが、アンケート結果によると半分以下の満足度しかなかった。コロナが収束した際には、ファン行動およびファンツーリズムを上手く活用し、皆が待ち望んでいるイベントの開催をすることで、日本経済の回復が期待できると考える。
講評 アイドルやファンに関する研究は多くあるが、このファンツーリズムという視点は新鮮だった。コロナ禍が世界中に広がった2020年、ファンも今までのように自由に移動できなくなったが、その分「会う」ということの重要性を、特にそれがさまざまな社会貢献にもつながっているだけに私たちは思い知ることになった。そのような社会的影響までを含めて考察がなされている点がこの論文の優れた点である。
キーワード1 好き
キーワード2 ファン行動
キーワード3 参戦者
キーワード4 ファンツーリズム
キーワード5  
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