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学科 社会学科
年度 2020
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 「他人の目」に対する意識の変化
内容 日本社会は良くも悪くも他人からどう見られているかという「人目」を気にする社会である。その中で私たち若者はこれからの社会を生きていく上で、どのように他人の目に向き合って行けば良いのかを結論として導き出す。「世間体」が色濃く存在する社会であった過去から、SNSの登場などが他人の目に対する意識を変化させて来ている。価値観や関心が細分化され、グループ内での影響や評価のやり取りが増えていくこれからの社会では、世間一般の評価よりも属するコミュニティ内での目や評価を重視するのではないかという仮説のもと、インタビュー調査を実施した。その結果、現代の若者は今関わりのあるコミュニティ内での承認や評価を最も重視していると分かった。そして、それは受け入れるべき「人目」なのかどうかを見極める手段でもある。他人の目にはプラスのものとマイナスのものがあり、誹謗中傷などの否定的な目に翻弄されてはいけない。自分自身の承認欲求をコントロールしつつ、バランスを保って他人の目と向き合って行かなければならない。
講評 この数年、若い人にとって集団圧力や同調圧力が大きな問題となっている。この論文も近年の文献をフォローしつつ考察を重ねている。ただし、かつての「世間体」と近年の集団圧力はかなり異なるものである。現在は、世間という広いものではなく、自分のまわりの小さな集団であることが多い。そこに今のネット社会の影響が見て取れる。同世代のインタビューを重ねた好論文である。
キーワード1 他人の目
キーワード2 他者評価
キーワード3 承認欲求
キーワード4  
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