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学科 | 社会学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | パパ活の実態 ―パパ活女子の学習と動機付け― |
内容 | 近年、肉体関係を持つことを前提とする援助交際に代わって、パパとプラトニックな関係を前提にお食事やお酒を楽しむ「パパ活」や「ギャラ飲み」サービスが流行している。 本研究では、パパ活の実態を探るべく、ベッカーの「逸脱キャリア概念」を用いて、4名のパパ活女子へのインタビューを通じてパパ活女子の分析を行った。はじめに、逸脱の定義を述べたのち、数名へのパパ活のイメージに関するインタビュー調査を通して、「パパ活の逸脱性」についてまとめた。その後に、4名のパパ活女子へのインタビューを通して、「普通の女の子」から「パパ活女子」に変容していく経緯を分析した。 調査の結果、パパ活を始めた初回に対する前向きな意味づけが、継続への動機づけとして作用し、学習を通して、「パパ活女子」としての振る舞いを覚えることが分かった。また、プラトニックな関係が前提だが、実際には性行為の横行やルールが確立しておらず多くの解決が困難なトラブルが発生していることから、パパ活は「安全」なビジネスとは言い難い。 |
講評 | 人数は少ないとはいえ、当事者にインタビューを重ねた好論文である。興味本位な内容になりやすいテーマだが、この論文では逸脱行動論のフレームを用いて手堅い考察と分析を行なっている。ただ、パパ活をおこなう女子だけを逸脱者と扱うのは不公平で、「パパ」の方はいったいどのような心理から大金を費やしているのだろうか。もう一方の逸脱の分析も欲しいところだ。 |
キーワード1 | パパ活 |
キーワード2 | パパ活女子 |
キーワード3 | 逸脱キャリア |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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