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学科 | 社会学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 森 千香子 |
タイトル | ひとり親家庭の子どもの抱える「生きづらさ」 |
内容 | 本論文では、ひとり親家庭で育つ子どもがどのような「生きづらさ」を 経験してきたのか、加えて、ひとり親家庭の子供の抱える「生きづらさ」 がその他の家庭の子供の「生きづらさ」に比べて固有の特徴があるの かを検証した。まず、ひとり親家庭の現状、次に、「生きづらさ」に関す る先行研究を示した。そしてこのような先行研究と、筆者が行ったひと り親家庭出身の2人の学生へのインタビューを用いて、彼らが経験して きた「生きづらさ」について分析を行った。結果、ひとり親家庭の子ども は、一般的な家庭の子どもよりも、より複雑で多くの「生きづらさ」を抱え るひとり親から影響を受けることで、家庭や学校で生じた「生きづらさ」 がより深刻なものとなりやすいことがわかった。しかし、むしろ目を向け るべきは、彼らの子ども時代の経験から生じた「1人で生きる」という決 意であり、彼らのこの意思は、人生の様々な場面で「生きづらさ」を一層 生じさせる要因となりうる。 |
講評 | 「ひとり親家庭」が直面するさまざまな困難や支援の必要性については近年、議論が高まっているが、本論文はそのような家庭で育つ子どもの抱える困難を「生きづらさ」を、インタビュー調査を通して検証した。「生きづらさ」という捉えどころのない概念を、社会学だけでなく精神医学など複数の領域にまたがる先行研究を整理した後、件数は3件と限られてはいるものの、慎重に準備されたインタビューによって、先行研究では示されてこなかった、ひとり親家庭の子どもの「生きづらさ」の質の一端が明らかになった。全体の論理的構成、文章の読みやすさ、分析の手堅さなどの点で、完成度の高い論文となった。 |
キーワード1 | 生きづらさ |
キーワード2 | ひとり親家庭 |
キーワード3 | 子ども |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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