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学科 | 社会学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 森 千香子 |
タイトル | 千里ニュータウンにおける地域の多様性 |
内容 | ニュータウンの衰退が指摘されており、住民の高齢化や近隣センターの衰退といった問題を抱えている。一方で、千里ニュータウンの人口は増加している。また、地区によっても違いがあり、多様性がみられる。本論文では「ニュータウンは本当に衰退しているのか?」という問いを立てる。そして「ニュータウン」という一括り的な見方を見直し、ニュータウン内部にみられる格差、多様性を明らかにして、従来とは異なる複雑なニュータウン像を提示することをめざす。 統計資料をみると、各地区においても人口が大幅に上昇している地区もあれば、減少している地区があった。本論文では特徴的な状況にある4つの地区を中心にインタビュー調査を行い、統計資料からはわからない、衰退の一面や、再生の一面、地区の多様性について明らかにする。 千里ニュータウンは地区によって、人口に違いがみられ、住民同士のかかわりの減少や昼間に町を出歩く人が少ないといった衰退の一面や、環境の良さから、若い世代が増加していることが明らかになった。 |
講評 | 人口減少時代に入り、日本各地でニュータウン衰退が叫ばれてきた。著者も当初は千里ニュータウンをそのような角度から捉えて調査をはじめたが、その過程で同ニュータウン内部を地区ごとに検証すると、人口が減少する地区だけでなく、人口が増加し、若い世代の転入が進む地区も存在し、ニュータウン内の多様性と格差を発見し、一枚岩的に捉えることのできないニュータウンの性格を明らかにすることに成功した。先行研究のさらなる読み込みや、インタビュー調査をもっと時間をかけて準備することができていたら、そのような発見をより説得力のある示すことができただろう。 |
キーワード1 | 千里ニュータウン |
キーワード2 | 衰退 |
キーワード3 | 近隣センター |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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