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学科 社会学科
年度 2020
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 関西弁の変遷と影響力 ――関東と関西に着目して――
内容  近年、近代化に伴う交通機関の発達は、私たちのライフスタイルを大きく変化させた。旅行や出張などの短期的な移動を初めとして、進学や就職、職務上の単身赴任などの長期的な移住が普通に行われる世の中となり、手段を問わず大勢の人々が国内外の様々な地域を行き来できるようになった。それにより、異なる言語や方言を話す人々が出会い、お互いの言葉もまた接触し、新たな言語体系が発生する。特に、本稿で扱う関西弁に関しては方言の中でも代表的なものであり、それらの影響を分かりやすく受けていると言っても過言ではない。
 本論文では、大学進学と同時に関西に来た若者に着目し、また、そのような人びとが関西弁を話すことに対してどのような考えを持ち、なぜそう感じるのかについて明らかにするため、同志社大学の中で関西出身5名と、大学進学と同時に初めて関西に来た5名の計10名を対象にインタビュー調査を行い、分析と考察を行った。
講評 関西弁を単なる方言ではなく、第二の標準語としての性格を有するようになってきた関西弁の特徴を検討した論文である。これまでの関西弁の歴史を文献研究からまとめたうえで、関西弁の特徴を関西出身とそれ以外の地域出身の学生を調査して明らかにしようと試み、両者の間にその使用に関して認識の齟齬があることを見出した。文献研究部分の内容と後半の調査との関係をうまく構成すれば、さらによい論文になったと考える。
キーワード1 関西弁
キーワード2 方言の誇り
キーワード3 方言の進化
キーワード4  
キーワード5  
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