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学科 | 社会学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | シェアリングエコノミーに関わる意識 ――所有・共有・消費の意識―― |
内容 | 「若者のクルマ離れ」ということが話題になることが多い。「お金がかかる」「場所をとる」などが理由に挙げられる。その兼ね合いで「カーシェアリング」「ライドシェア」というサービスが注目される。自分で車を所有することなく、共有で済ませるというものである。それらはシェアリングエコノミーの一種である。 本稿の目的は、シェアリングエコノミーの背景にある、それを支える意識・対抗する意識を明らかにすることである。考察の結果、シェアリングエコノミーを支えているのは「モノを持つことが良いことだという価値観」からの脱却であり、支える意識とは「対自分・対社会」という意識であった。対して、シェアリングエコノミーに対抗するのは、「自己表現の道具としてのモノ」というモノへの価値の置き方であり、対抗する意識とは、「モノへの執着心、個性や独創性への欲求」であった。支える意識と対抗する意識では、「モノへの価値の置き方」「自己欲求の実現の仕方」が異なるのである。 |
講評 | 経済活動の新潮流の1つである「シェアリング・エコノミー」に注目し、論者によって異なる用語の使用法を法律やその他のより明確な基盤から整理した上で、自身の概念定義をするとともに、「断捨離」や「オタク」といった現代的意識がシェアリング・エコノミーにどう関連するのかを検討した論文。論理的な展開は高く評価できる。今後、現代資本主義との関連についてより掘り下げて検討してほしい。 |
キーワード1 | シェアリングエコノミー |
キーワード2 | 所有 |
キーワード3 | 共有 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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