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学科 社会学科
年度 2020
ゼミ名 小林 久高
タイトル 大人社会における「子どもらしさ」 ―要素分析から見た「子どもらしさ」に対する認識―
内容  我々は、「子どもらしさ」に対して相反する認識をもっている。ある時はそれに幼稚で未熟なものとしてネガティブなイメージを付与し、またある時は純粋でエネルギッシュなものとしてポジティブなイメージを付与する。このような認識の由来を明らかにするため、先行研究を通して「子どもらしさ」とその対概念となる「大人らしさ」の要素分析を行った
 その結果、「大人らしさ」は近代産業社会に必要とされる価値観への指向性をもち、それが一貫して言動に表れるような性格であることがわかった。これに比べて「子どもらしさ」には、一貫した指向性はなく、言動にも無秩序さがあるということがわかった。
 さらに実例を用いて「大人らしさ」「子どもらしさ」それぞれの実生活における扱われ方を確認した。これにより、大人は常識という「大人らしさ」を重んじてはいるが、それと同時に「子どもらしさ」のもつ意外性に常識からの解放を期待しているということが明らかになった。
講評 「大人らしさ」「子どもらしさ」について、それはどのような立場からどのように認識され、評価されているかを種々の文献と自身のアイデアから検討した力作。現代資本主義社会との関係についても言及があり、なるほどと思わせる部分も多い。ただ、広範囲に及ぶ内容についてどう順序良く記述していくか、ということについては検討の余地がある。
キーワード1 子どもらしさ
キーワード2 期待される振る舞い
キーワード3 常識からの解放
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