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学科 | 社会学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 子どもの貧困について ――貧困の根源と改善についての考察―― |
内容 | 日本の子どもの7人に1人は貧困状態に陥っている。ここでいう貧困とは、生死に関わる絶対的貧困とは異なり、社会水準と比較する相対的貧困である。よって、貧困状態に陥っていることが周りから分かりづらいため、理解されづらい。相対的貧困に陥っている子ども、いわゆる「子どもの貧困」が深刻であるのは経済的な不足にとどまらず、自己肯定感を下げてしまうなど、精神的な問題であるからだ。本稿では、「子どもの貧困」の問題点を検討しつつ、貧困の改善について考察している。 また、「子どもの貧困」が自己責任として片付けられる理由として、社会の「子どもの貧困」についての共有不足が考えられる。日本では貧困によって受ける偏見や差別をなくすために、貧困を不可視化させる動きが強い。しかし、不可視化してしまうと、貧困の実態が捉えられず根本的に貧困を改善させることはできない。従って、社会全体が「子どもの貧困」を子どもが権利を奪われている状態として考える必要があり、それが貧困改善の第一歩となるのである。 |
講評 | 増大傾向にある日本の子どもの貧困について、公的データを紹介するとともにこれまでの研究についてまとめた論文である。対策となる制度についても紹介されているこの論文には資料的価値がある。より根源的な考察と自身のアイデアの十分な展開があればさらによい論文になったと思う。 |
キーワード1 | 子どもの貧困 |
キーワード2 | 「溜め」 |
キーワード3 | 自己責任 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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