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学科 社会学科
年度 2020
ゼミ名 小林 久高
タイトル 現代ヒロイン論 ~バトルアニメから見る女性~
内容  近年、女性の社会進出が進み、男女平等の世の中が実現しているように見える。女性の管理職や共働き家庭の割合も増えている。しかし、アニメの世界には、未だに前時代的な女性観がはびこっているのではないだろうか。このような仮説を立て、ヒロイン分析を開始した。戦場で戦うヒロインたちの姿が、現代社会を生きる女性を象徴していると想定し、ジャンルをバトルアニメに限定することにした。
 斎藤美奈子の『紅一点論』に登場した類型的な4つの女性キャラクターを参考に、新しいヒロイン4類型を生み出すことができた。それは、ヒーローにとっての良妻賢母である「眠り姫」、必死に戦い方を模索する「戦場の花」、男勝りで仲間意識の強い「可憐な勇者」、クールビューティーな「孤高の女戦士」の4つである。従来のヒロイン類型にとらわれていないばかりでなく、「眠り姫」の割合が予想よりはるかに少なく、「可憐な勇者」が一番多く、いい意味で仮説が撤回される結果となった。バトルアニメの世界でも、女性の社会進出は順調なようだった。
講評 いわゆる「バトルアニメ」を題材に、そこに登場するヒロインについてその類型的性格を明らかにするとともに、それら各類型がいかなるタイプの現代女性に対応するかを明らかにする論文。ヒロイン類型と現代女性類型の対応付けが上手くいっている点が評価できる。素材となったアニメのストーリーやヒロインの活動についての記述がもう少し必要だと思われる。
キーワード1 バトルアニメ
キーワード2 ヒロイン
キーワード3 女性の社会進出
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