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学科 社会学科
年度 2020
ゼミ名 轡田 竜蔵
タイトル クリエイティブ志向のキャリアデザイン
内容 様々な環境変化に伴い、人々のライフスタイルや働き方が多様化している時代において、常に自己決定が必要であり、自分自身がどのように働いていくのかを見つけ出していくキャリアデザインというものが重視されている。政府による働き方改革や新しい働き方などが広がり、若者の働き方への意識にも変化が見られるなかで、本論文では「好きなことを仕事にしたい」というクリエイティブ職を目指す若者に注目した。デザインやアートなどのクリエイティブ職は、人々の生活や地域活動の活性化などに大きく貢献するようになってきており、その重要性は増すばかりであり、働き方も柔軟で現代に適したワークスタイルである。そんな職業に魅力を感じるクリエイティブ志向の若者たちと現役デザイナーにインタビューを行い、それぞれの仕事観やキャリアビジョン、また、一般的な若者の仕事観とどのような違いがあるのかについて調査した。
講評 本論文では、アーティスト、デザイナー、コピーライターといったクリエイティブ職を目指す20-30代の若者6人へのインタビュー、さらにはそれを補完する現役デザイナーへの取材を行っている。筆者は、学歴や専門性の多様性という点に留意しつつ調査対象を選定したが、その相違を超えて、クリエイティブ職を目指す若者のキャリア観が安定や収入よりも、「好きなことを仕事にしたい」という点について共通性があることを指摘する。インタビュー記録からは、クリエイターの卵たち自身の不安の核心は、キャリア達成の可能性が厳しいことにあり、安定した身分や収入の確保は二の次の課題となっていることが読み取れる。また、コロナ流行を受けた転職市場の不活発化への不安が語られている点は興味深いので、掘り下げてほしい。ただ、論文としての情報価値を出すためには、対象を絞り込み、デザイナー、現代アート等の独自の業界の構造、あるいその人材育成と教育システムとの関係について考察を深めたいところである。
キーワード1 キャリアデザイン
キーワード2 若者の働き方への意識
キーワード3 クリエイティブ産業
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