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学科 | 社会学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 轡田 竜蔵 |
タイトル | イオンモールとまちづくり―イオンモール高の原を事例に挙げて― |
内容 | この論文は、イオンモールと対立関係にあった地域が現在どのように共存し、共にまちづくりを行ってきているのかを、平城・相楽ニュータウンとイオンモール高の原を事例に挙げ、イオンモール高の原と平城・相楽ニュータウンのまちづくりについてイオンモールの課題が現在までどのように変化してきたのかを論じた。 調査はイオンモール高の原で奈良県の地産地消のための催しである「奈良いろどりマルシェ」について、主催している奈良県産業振興総合センターの方や、出展していた事業者の方にインタビュー調査を行った。 当初は「イオンの出店を考える会」が発足したりなどして、イオンモールと住民や地元商店街は対立関係にあったが、現在は「奈良いろどりマルシェ」等のイベントを通して地産地消の取り組みを行うことによって地元の事業者の方々にもイオンモールの力を信頼され、地域と共存関係へと変化していっていると感じた。 |
講評 | ここ四半世紀、巨大ショッピングモールの立地計画は、地域の経済・社会のあり方に激震をもたらしてきた。そのため、その悪影響を心配する人たちによって、しばしば反対運動が起こされてきた。しかし、それゆえに立地後の巨大ショッピングモールは、地域社会との共存をはかることが重要課題となる。この論文は、その事例研究として、京都府・奈良県にまたがる平城・相楽ニュータウンとその近くにあるイオンモール高の原と地域社会とのかかわり方を分析したものである。筆者は、地産地消を進める団体に取材するなどして、イオンモールが地域社会のなかに溶け込んでいる様子を描いている。だが、高齢化するニュータウンの地域課題解決に向けて、イオンモールという新しい地域のインフラをどう活用できるのか、もう少し考察してほしいところである。過去のイオンモール反対運動に注目し、その行方について取材した点は興味深く、他事例との比較の観点でも興味深いが、取材が未完で終了したのは惜しいところであった。 |
キーワード1 | ニュータウン |
キーワード2 | イオンモール |
キーワード3 | まちづくり |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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