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学科 社会学科
年度 2020
ゼミ名 板垣 竜太・菊池 恵介
タイトル 受動選択社会の音楽聴収 ??ストリーミング時代における「脱作品化」の考察??
内容 音楽業界の中では音楽離れのような現代の人々を批判するようなネガティブな言説で溢れているが、ストリーミングサービスの登場で今を生きる人々は音楽との距離をさらに縮めているように思う。そこでストリーミングサービスによって人々と音楽の関係性が変容しているのではないかという仮説を立て、簡易なアンケート調査及びインタビュー調査を行い、その変容の中身を明らかにした。聴取する音楽をAIにカスタマイズされたものの中から選択している現在の状況を「受動選択」と名づけ、これを観点として分析を進めた。そして見えてきたのは「脱作品化」する音楽をまるで空気のように楽しむ人々の姿だった。「脱作品化」とは楽曲とアーティストが乖離し、楽曲の一要素だけが先行した状態のことである。人々はCD聴取時代とは全く異なる接し方で音楽と関わっていることがわかったのである。
講評 音楽ストリーミング・サービスが急速に普及するなかで、人々の音楽の聴取の仕方に変化があったのか。この問いに社会学的に答えるのは意外に難しい。本論文は、サービスの利用者と非利用者の両方に体系的なアンケート調査とインタビューを実施し、音楽の接し方によって3タイプに分けたうえで、それぞれの経験を掘り下げるというしっかりした方法論で調査を実施した。そこから共通する特徴として「脱作品化」「受動選択」という概念を提示した。さらなる考察の可能性をもっているので、ぜひそこを展開してほしかったという惜しさはあるが、いずれにしてもポストフォーディズム時代の消費者の価値観や行動を描き出した点で、たいへん興味深い論文となっている。
キーワード1 ストリーミングサービス
キーワード2 音楽生活
キーワード3 AI化
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