詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 歩行者が信号無視をする要因 外的・内的要因の二側面を踏まえた計画的行動理論からの検討― |
内容 | 近年信号無視による交通事故により多くに死亡事故が多発している. 歩行者の信号無視は重大な事故だけでなく自分自身の将来, 身近な大切な人々へ悲しい思いをさせる. 歩行者が何故信号無視をしてしまうのか, その要因を模索するために, 計画的行動理論の観点から, 信号無視行動に至る要因を計画的行動理論に基づいた潜在変数として設定し, 潜在変数ごとに質問項目を作成した. Googleフォームにて調査をおこない, 結果をSPSSでまとめた. 記述統計と共分散構造分析から, 主観的規範と自己効力感, 制御可能性が高いと行動意図を抑制し対象行動をおこなわないことが分かった. そして, 自己効力感と制御可能性は計画的行動理論の因果モデルから, 信号無視行動に直接作用しており自己効力感が高いと信号無視行動を促進させ, 制御可能性が高いと信号無視行動を抑制していることが分かった. また環境といった外的要因である車や横断歩道を含む質問項目の平均が高いことから, 車や横断歩道の存在が信号無視行動をおこなう, おこなわないという判断の基準になっていることが明らかとなった. |
講評 | 筆者は、通学時などに目にする信号無視の歩行者の行動を、行動科学的な枠組みから理解しようと思い立ちました。ライブラリーリサーチに基づいて、信号無視行動をFishbein やAjzenの理論枠組みからモデル化し、Google Formsを使って143名からの有効回答を得ました。構造方程式による分析から、「主観的規範と??効?感、制御可能性が?いほど、信号無視の意図を抑制する」ことを確認しました。妥当な理論枠組みと手堅い方法論から学術誌に投稿しうるレベルの研究成果が産み出されました。 |
キーワード1 | 信号無視 |
キーワード2 | 計画的行動理論 |
キーワード3 | 共分散構造分析 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |