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学科 社会学科
年度 2009
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 成人親同居未婚者の実態――パラサイト・シングルとその自立を考える――
内容  「日本国民の10人に1人がパラサイト・シングル」、「パラサイト・シングルは未婚化・晩婚化の結果であると同時に原因であり、スパイラル的に『自己増殖』する」とまで言われるこの現象はどんなものなのだろうか。本稿ではその数や問題点といった彼らの実態とそうした若者の自立について考察していくものである。文献から「学卒後もなお、親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚男女」と定義されるパラサイト・シングルは、官庁統計の分析によると1980年代後半から増え始めたライフスタイルであり、増加傾向にあることがわかった。背景には1970年代以降に現れた「ポスト青年期」という新しいライフステージの存在があり、親への長い依存期間の保証と、青年と成人の間という不安定な状態を乗り切るためにうまれたものであるということがわかった。こうした若者が自立するために国も様々な支援を行なっている。国も私たち若者も当事者意識を持って社会生活を営んでいかなければならない。
講評  卒業論文は、4年間の集大成。とはいうものの、なかなか集中するまでに時間がかかった人もいましたね。卒業論文は、一般的には早くテーマを決めた人が、最終的にはいい成果にたどり着きます。結果を見る限り、今年もそういうことだったようです。とはいえ、相関係数でいうと0.7程度の話です。遅く始めても、逆転ができるぐらいのパワーがある人が現れなかったのは、少々寂しい感じもします。
キーワード1 パラサイト・シングル
キーワード2 基礎的生活条件
キーワード3 ポスト青年期
キーワード4 自立
キーワード5  
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