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学科 社会学科
年度 2020
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 女子大学生に痩せ願望を引き起こす社会的要因についての研究
内容 自身が習うクラシックバレエから体型にこだわりを持ち,ダイエットをした経験がある.また,友人とダイエット話になることや,ダイエット情報を見聞きする機会も多いことから,女子大学生の「痩せ」の価値観に関心を持った.筆者が行った調査では,体型不満に関する質問の結果から,7・8割が体型不満を抱いていることがわかった.私たちはなぜ「痩せ」について考えるのだろうか.
 先行研究を踏まえて調査を行った結果,女子大学生の痩せ願望,体型不満やこだわりを説明する要素を明らかにすることができた.筆者の立てた仮説である,「対人関係による直接的な他者意識,マス・メディアやSNSのダイエットアカウントを通じた間接的な他者意識,自身の身体に対しての自己評価が,女子大学生の痩せ願望に影響を及ぼす.」を一部実証する結果となった.また,本研究で焦点を当てた2つのSNSの影響も,関係性を検討することができた.重回帰分析の結果からは,痩せ願望のうち,体型不満とダイエット行動に影響を与えるものは異なることがわかった.
講評 筆者は、自らの経験も踏まえて女子大生の痩せ願望や体型不満は社会的要因(他者からの直接・間接の影響、身体に対する自己評価)によって左右されるのではないか、というリサーチ・クエスチョンを立てて概念化・尺度化を行い、Google Formsを使って200名の主として女子大生から回答を得ました。その結果、身体に対する自己評価、間接的な他者、そして直接的な他者からの影響の順で痩せ願望に影響を及ぼしていること明らかにしました。影響を及ぼす要因として、InstagramやTwitterといったソーシャル・メディアの方が放送メディアよりもより大きなインパクトを持っているということも明らかにしています。自分自身の関心を大切にし、1年半にわたり綿密で、丁寧な研究を進めることが出来ています。
キーワード1 痩せ願望
キーワード2 他者意識
キーワード3 身体的自己評価
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