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学科 教育文化学科
年度 2020
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル マスク依存症と日本文化―ユング心理学から考察―
内容 日本では、街中でマスクを着けて歩いている人は多く、すでに当たり前の光景にも思えるが、外国から見ると異様な光景に映る。現在の日本社会では、マスク着用の目的は感染予防から不安除去にまで拡大し、「マスク依存症」と呼ばれるようになり、人々はマスクに心理的に依存するようになった。この問題をカール・グスタフ・ユングの分析心理学を用いて、考察していきたい。
第1章では、日本における「マスク依存症」の現状について、その現象を引き起こす要因と社会的背景を関連させて考える。また、日本人のマスク着用に関して海外メディアの見解と共に調査されてきた結果について述べる。第2章では、ユングが提唱した分析心理学における概念に基づき、代表的な元型を紹介する。第3章では、ユング心理学と日本的意識について、日本と西洋を比較し、心の構造について述べたい。最後に、日本社会とマスク依存症について言及する。
講評 本論文は、日本社会に見られるマスク依存の現象について、主としてユング心理学の観点から考察をしたものである。ユングのいうペルソナ、影などをマスク依存に関係づけている点には、すぐれた洞察がうかがわれる。
キーワード1 マスク依存症
キーワード2 日本文化
キーワード3 ユング心理学
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