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学科 社会学科
年度 2009
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 婚姻からみる社会階層――職業と学歴を用いた内婚傾向の分析――
内容  イエ制度が崩壊し、見合い結婚から恋愛結婚が主流な時代が到来して久しい。本稿では、時代を経るごとに自由結婚の傾向が増す日本社会で、内婚傾向がどのように変化しているのかを研究した。本稿では2005年SSM調査の結果を用いて、職業と学歴を通した内婚傾向の趨勢を分析した。職業は専門・管理層、ノンマニュアル層、マニュアル層、農林層の4つ(女性は無職を含めた5つ)に分類し、本人同士の職業および夫本人と妻父親職業との内婚傾向を結婚コーホートごと分析した。また学歴においては四大・短大卒、高校卒、中学卒の3つ(女性は四大卒と短大卒を区別した4つ)に分類し、本人同士の学歴における内婚傾向の変化をみた。これらの分析より、職業階層と学歴を通した内婚傾向が、依然として存在し続けていることが確認できた。さらに学歴を通した内婚傾向は、一貫して職業を通した内婚傾向よりも高い傾向を示しており、職業階層よりも内婚傾向を高める働きが強いということがわかったのである。
講評  卒業論文は、4年間の集大成。とはいうものの、なかなか集中するまでに時間がかかった人もいましたね。卒業論文は、一般的には早くテーマを決めた人が、最終的にはいい成果にたどり着きます。結果を見る限り、今年もそういうことだったようです。とはいえ、相関係数でいうと0.7程度の話です。遅く始めても、逆転ができるぐらいのパワーがある人が現れなかったのは、少々寂しい感じもします。
キーワード1 内婚
キーワード2 職業
キーワード3 学歴
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