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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 地域包括ケアシステムで支える「尊厳ある死」 |
内容 | 我々は必ず死を迎える存在である。しかし近年の医療技術の発達により、死の在り方は変化している。そして緩和ケアの重要性が高まる流れの中で、尊厳死や安楽死といった新たな死の概念が登場した。日本においては、安楽死は刑法に基づき処罰の対象だが、消極的安楽死に関しては自己決定権に基づく尊厳死として扱われ、殺人罪とはならない。今後、超高齢社会が進行する時代において、自己の終末期に意義を見出す必要性はより一層高まっている。 本論文では、死の場面に着目する尊厳死に重点を置くのではなく、尊厳をもって死を迎えること、つまり死の間際まで生を肯定して生き、「尊厳ある死」を迎えることの重要性を考える。さらに、その実現は、心理的社会的側面からの援助が行える地域包括ケアシステムの構築によってもたらされると捉え、地域で老年期を支えることに積極的な意味を与えることを検討する。 |
講評 | 本論文は、尊厳死をめぐる一連の経緯をふまえ、終末期の地域包括ケアシステムのあり方を論じたものである。広範な資料を調べ、論点を明確に整理し、問題点に対する解決法を提示している点で、秀逸な論文である。 |
キーワード1 | 尊厳ある死 |
キーワード2 | 地域包括ケア |
キーワード3 | 終末期 |
キーワード4 | 生の充実 |
キーワード5 | 生きがい |
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