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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 奥井 遼 |
タイトル | ビデオゲームにおけるシナリオの問題点 ―『The Last of Us Part Ⅱ』をめぐる「炎上」を手がかりに |
内容 | 本稿では、現代におけるビデオゲームをとりまく問題に対して、『The Last of Us Part Ⅱ』の「炎上」を題材としながら、その実態とシナリオ作成の問題点を明らかにするものである。近年ゲーム業界において、ソフトの「炎上」がしばしば発生している。しばしば過剰なまでに熱を帯びるこの現象は、いかにして発生するのであろうか。本稿では、ゲームに関する「炎上」実態の一部を明らかにし、そこに潜むシナリオ的要因を探った。第1章では実際のユーザーの批判的意見を抽出することで当該ゲームが「炎上」した原因について調査を行った。そこで「シナリオ」と「キャラクターデザイン」について不満が集中していることがわかった。第2章では、実際に当該ゲームのシナリオを確認することで「炎上」の原因となった要素の研究を行った。以上より、シナリオの不十分さが「炎上」の一因となっていることが明らかになったため、シリーズ作品にユーザーが求めるシナリオの在り方と、「炎上」を回避する為の要素について考察を行った。 |
講評 | ビデオゲームにおけるシナリオに対する不満があるのはユーザーとしての常であろうが、それが「炎上」にまで発展するケースはいささか例外的である。著者は、ビデオゲームを具体的な事例として取り上げ、そのシナリオおよびキャラクターデザインがファンの期待を裏切るという事例を取り上げる。その背景にあるのは、近年のフェミニズム運動に呼応する製作者側の配慮への反発であった。事例の記述はやや一面的であるものの、モラルと作品としての価値の間で揺れ動く製作者―ユーザー間の葛藤を明らかにした点は評価できる。 |
キーワード1 | ビデオゲーム |
キーワード2 | 炎上 |
キーワード3 | シナリオ |
キーワード4 | キャラクターデザイン |
キーワード5 | |
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