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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 奥井 遼 |
タイトル | 音楽から何が学べるのか ―中学校吹奏楽部における経験としての音楽― |
内容 | 本論文は、「音楽から何が学べるのか」という問いに基づき、中学校吹奏楽部に焦点を当て、吹奏楽部における学びについて考察することを目的としている。日本の吹奏楽部についての概要と先行研究から問題点を整理し、現在の吹奏楽部は学校教育における「部活動」としての特殊性があることと、精神面の成長や社会性の向上が重要視される傾向にあることが示された。また、学習指導要領を参考にし、平成29・30年度の改定では「音楽=モノ」とする考え方から、音楽体験を重要視する内容へと変化が見られることを示したうえで、吹奏楽部の「音楽」観を明らかにした。これらを踏まえ、クリストファー・スモールの「ミュージッキング」の理論を用いて吹奏楽部における音楽体験を考察した。「音楽=パフォーマンス」と考えることで、吹奏楽部での音楽体験は「音」や「音楽」と向き合う「経験」であり、重要なのは「音で学ぶこと」であることが示された。 |
講評 | 活動を通じて〇〇が養われる、という枠組みで語られがちな部活動。著者はこうした枠組みの出所を資料調査によって丹念に描き出し、その代替案として「活動」そのものに根ざした学びの可能性を探る。具体的には「ミュージッキング」の理論をもとに、吹奏楽部において生起しうる「音」との出会いの経験を明らかにした。著者自身の吹奏楽部での経験を根底においた考察からは、部活動において音と向き合うことの豊かさが垣間見える。 |
キーワード1 | 音楽 |
キーワード2 | 吹奏楽部 |
キーワード3 | 学習指導要領 |
キーワード4 | ミュージッキング |
キーワード5 | 経験 |
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