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学科 社会学科
年度 2009
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 日本人の自殺と社会文化的背景
内容  本稿では日本人の自殺について、社会文化的背景から自殺の原因についてみていった。日本では1998年から今日に至るまでの約10年間、3万人を超える自殺者数を出している。自殺を試みる者に対するカウンセリングは、現在多くの国で実施されているが、自殺をする者は後を絶たない。なぜ人は自殺をするのか、彼らを自殺から救うことはできないのか。さらに自殺者だけでなく、その遺族、いわゆる自死遺族にたいする支援の重要さも研究を通してわかった。文献分析の結果、競争社会や日本独特の「恥」の文化、死による清算、メディアによる影響が自殺の原因としてあげられていることもわかった。自殺対策に関しては、自殺する前に多くの人が専門機関に相談していたにも関わらず、自殺者が後を絶たない。この研究を通して社会のセーフティネットが十分に機能していないという問題も浮き彫りになってきたのである。
講評  卒業論文は、4年間の集大成。とはいうものの、なかなか集中するまでに時間がかかった人もいましたね。卒業論文は、一般的には早くテーマを決めた人が、最終的にはいい成果にたどり着きます。結果を見る限り、今年もそういうことだったようです。とはいえ、相関係数でいうと0.7程度の話です。遅く始めても、逆転ができるぐらいのパワーがある人が現れなかったのは、少々寂しい感じもします。
キーワード1 自殺
キーワード2 文化
キーワード3 自死遺族
キーワード4 自殺対策
キーワード5  
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