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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 奥井 遼 |
タイトル | 高校野球の非営利主義を問い直す |
内容 | 本稿では、高校野球及び全国高等学校野球選手権大会(甲子園大会)の 非営利主義に着目し、高校野球の多面的な特徴を踏まえた上で、非営利主義の実態とその影響を明らかにし、今後の課題を示した。第1章では高校野球を形成する、競技性、教育性、文化性、非商業主義の4要素を説明し、高校野球の変革が進まない原因、営利性を排除している要因を明らかにした。第2章では、高校野球関係者が収益を得ることができない一方で、周囲の企業や組織のみが利益を得ている非営業主義の実態を具体的なデータを用い示した。第3章では非営業主義による各所での影響を、1次的な影響と2次的な影響に分け指摘した。第4章では、高校野球の特徴を崩さず、周囲の企業の利益を高校球児の利益につなげるための提案をした。 |
講評 | 甲子園といえば日本の部活動の象徴的な選手権大会であるが、著者はそれを支える非営利主義について考察することで、甲子園がはらむ問題点を明らかにする。具体的には、「教育」や「文化」を盾にして非営利主義を貫くが、それなりに大きな資本が動いていながら当の高校生や学校には還元されないという矛盾を指摘する。選手や学校といった現場の視点は含まないものの、マクロでバランスの取れた視点を維持しながら、資料を丁寧に読み解いている点は評価できる。 |
キーワード1 | 高校野球 |
キーワード2 | スポーツ産業 |
キーワード3 | 非営利主義 |
キーワード4 | 学生スポーツ |
キーワード5 | |
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