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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 奥井 遼 |
タイトル | 現代の「日本人女性像」の問題 ―「女性」をめぐる語りを手がかりに― |
内容 | 本稿では、女性に対する今日の差別的状況をめぐって、とりわけ異性から「軽く見られる」問題を出発点として、国内外でのインタビューをもとに、その現状と要因について考察した。第1章では、先行研究の整理を行い、現代において女性に向けられる視線の問題について検討した。第2章では、ハワイにおいて実施したインタビューをもとに、そこで語られる日本人女性像を明らかにした。そこでは、日本人女性に対して「弱さ」や「女性らしさ」というステレオタイプを当てはめるという問題が示唆された。第3章では、日本において女性の権利についての市民運動に参加する女性を対象としてインタビューを行い、日本の現状、とりわけ「被害女性」に寄り添えない社会の構造について、彼女自身がどのように捉えているのかを明らかにした。第4章では、第3章までに明らかになった現状および問題点を、歴史・教育・メディアなどの観点から俯瞰的に整理し、今後の課題についての解決策を提示した。 |
講評 | 著者がハワイに留学中、日本人女性に対して向けられた侮蔑的な発言が端緒となる。本論文は、近年盛り上がりを見せているフェミニズム的社会運動の背景で、今なお続く女性蔑視の問題点を、ハワイおよび日本におけるインタビューを通じて明らかにしたものである。先行研究の調べ方およびインタビューの構造について不十分さは残るものの、日米両国にまたがって広がる「日本人女性に対する視線」の問題を鋭く浮き彫りにした点は評価できる。 |
キーワード1 | ジェンダー |
キーワード2 | 女性軽視 |
キーワード3 | 日本人女性 |
キーワード4 | インタビュー |
キーワード5 | マイノリティ |
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